皆さんこんにちは。何時もありがとうございます。
のっけから長ったるい題名で申し訳ありません。
これは実際にあった居酒屋さんのお品書きの一例です。何が入っているか全部載せている内にこんなに長くなってしまったのでしょうね。
でもこれでは、お客様が注文を取りに来た店員さんに言う時に困りますし確認の作業をされる時にもガマンしなくちゃなりませんよね。良く聴いていますと調理場に通す際には「ポテサラS一つ!」って言ってました(笑)
「Sって何?」って訊くと「スペシャルのSです」って、まぁこんなもんですよね。
これは人形浄瑠璃や歌舞伎の演目にある「蘆屋道満大内鑑」(あしやどうまんおおうちかがみ)葛の葉の子別れ。この「葛の葉」がキツネの化身、そのキツネの生誕場所が「信太の森」(現在の大阪和泉市)だったところから「きつね」を「しのだ」と呼ぶようになった様です。(粋ですね♪)
丼に付く「赤だしのお味噌汁」のことも「味噌汁」とは云わず「八丁」なんて呼んだりします。「赤味噌」、つまり「八丁味噌」を短縮した呼び名です。
後は、台(だい)が、うどんか蕎麦と言うのが決まった通り言葉が在ります。
先程の「きつね」とだけ通すと台はうどんで出ますし、「鳥なんば」って通すと今度は蕎麦で出て来ます。“通り”(とおり)と呼びますが、この種物は”うどんの方が美味しいですよ”、とか、”これは蕎麦が合いますよ”、といった様に店側の希望が少し入っています。
“ざる”や”せいろ”って言ったら、うどん県以外では先ず蕎麦で出て来ますもんね。
僕も他のお店に食べに行った時には、その店の符丁を覚えて帰って次回訪れた時にでも使ってみたりします。
何かこう、店の人と直ぐに近しくなれそうな気もします。
どんな職業にも隠語や通り名といった符丁が存在していると思いますし、あまり深く突っ込まないまでも、ちょっと聞きかじってみるのも一興です。
あ、先程の「志っぽく」を「おかめ」と口頭で通す時は、ご婦人のお客様は避けなければなりません(笑)
「〇番さん、おかめです!」なぁんて云ったら、お帰りになりそうですもんね(>_<)