秋の散歩コース「深泥池」| Midoroga-ike, It is designated as a natural treasure. Kyoto

スタッフの“ご近所写真でご案内”です。
今回は国から天然記念物と指定されている「深泥池生物群集」いわゆる「深泥池」をご案内します。我々地元の人間には馴染みが深い場所ですが、観光客のみなさまや洛外からのお客様には意外に知られていない場所みたいです。北山権兵衛から徒歩で10〜15分ほどです。

平安時代の記録の中にもある古い池です。


住宅地の中にいきなりこのような光景が広がるのも珍しいのではないでしょうか。
詳しいことは京都市のホームページをご覧いただくとして、今日の様子を写真におさめてみました。

ここだけに生息する固有種がいたり、浮島があったりします。
釣りや動植物の捕獲は厳禁ですが(侵入も禁止)、ほとりに立つだけでなんだか幽玄な感じがします。

取材日はまだ夏の日差しでしたが秋にはとても心地よくお散歩していただけると思います。
※写真は8月30日に撮影したものです。

「シェフおすすめの、淡路島産玉ねぎを使った、夏野菜ゴロゴロの自家製マヨネーズで和えたポテトサラダ」| Gonbe, Kitayama, Kyoto

皆さんこんにちは。何時もありがとうございます。

のっけから長ったるい題名で申し訳ありません。
これは実際にあった居酒屋さんのお品書きの一例です。何が入っているか全部載せている内にこんなに長くなってしまったのでしょうね。
でもこれでは、お客様が注文を取りに来た店員さんに言う時に困りますし確認の作業をされる時にもガマンしなくちゃなりませんよね。良く聴いていますと調理場に通す際には「ポテサラS一つ!」って言ってました(笑)
「Sって何?」って訊くと「スペシャルのSです」って、まぁこんなもんですよね。


店内(お湯のみ)これ程長い名前の品は当店には有りませんが、メニューに記載してある名前と調理場に口頭で通す時の通り符丁が在ります。少し例を挙げてみますね。


きつねうどん皆さん良くご存知の「きつねうどん」は「信太(しのだ)」と言ったりします。
これは人形浄瑠璃や歌舞伎の演目にある「蘆屋道満大内鑑」(あしやどうまんおおうちかがみ)葛の葉の子別れ。この「葛の葉」がキツネの化身、そのキツネの生誕場所が「信太の森」(現在の大阪和泉市)だったところから「きつね」を「しのだ」と呼ぶようになった様です。(粋ですね♪)


志っぽく「志っぽく」のことを「おかめ」
と別名で用います。蒲鉾、椎茸、筍、玉子焼き、湯葉といった具材を「おかめ・ひょっとこ」のおかめ顔に似せて並べたところからついた名前です。

丼に付く「赤だしのお味噌汁」のことも「味噌汁」とは云わず「八丁」なんて呼んだりします。「赤味噌」、つまり「八丁味噌」を短縮した呼び名です。


後は、台(だい)が、うどんか蕎麦と言うのが決まった通り言葉が在ります。
先程の「きつね」とだけ通すと台はうどんで出ますし、「鳥なんば」って通すと今度は蕎麦で出て来ます。“通り”(とおり)と呼びますが、この種物は”うどんの方が美味しいですよ”、とか、”これは蕎麦が合いますよ”、といった様に店側の希望が少し入っています。
“ざる”や”せいろ”って言ったら、うどん県以外では先ず蕎麦で出て来ますもんね。

僕も他のお店に食べに行った時には、その店の符丁を覚えて帰って次回訪れた時にでも使ってみたりします。
何かこう、店の人と直ぐに近しくなれそうな気もします。
どんな職業にも隠語や通り名といった符丁が存在していると思いますし、あまり深く突っ込まないまでも、ちょっと聞きかじってみるのも一興です。


あ、先程の「志っぽく」を「おかめ」と口頭で通す時は、ご婦人のお客様は避けなければなりません(笑)
「〇番さん、おかめです!」なぁんて云ったら、お帰りになりそうですもんね(>_<)

五山の送り火 | Daimonji,Kyoto,Gozan,Okuribi,Kitayama,Myo,Hou,

いつもありがとうございます。
スタッフのご近所レポートです。
京都のお盆といえば「五山の送り火」ですね。毎年8月16日の夜に行われます。洛外からも多くの方が来られます。

妙法山
山の南側の建物より撮影

お店がある北山通り近辺には「」と「」の2つの山があります。
この二つの送り火。どこの場所がよく見えるのか?お店(北山駅)から修学院(松ヶ崎橋)まで、北山通りを実際に歩いてみました。2km程です。ゆっくりあるいても一時間もあれば大丈夫です。当日は電車で来られるのが良いと思います。北山通りは渋滞で動きません。20時5分に「妙」「法」ともに点火です。

松ヶ崎、北山マップ
地図内の数字は写真番号に対応しています。各写真をクリックし拡大してください。

 

大黒天
大黒天

ちなみに、「法」の山の麓は大黒天の参道になっています。この山は低いので普段は幼稚園の遠足などで、よく登られています。(※送り火の前後は登れません)

追記(20178月29日)
現在は常時、一般の人は立ち入り禁止となっているという情報をいただきました。訂正させていただきます。

 

「昨今のSNS写真事情」| Kyoto,Gonbe,Soba,Udon,Facebook,SNS

皆さまこんにちは、何時もありがとうございます。月始めに早くも夏休みいただき勝手いたしました。これからまだまだ暑さ厳しくなりそうですが、今月も宜しくお願い致します。

さて今回は”そば・うどん店”においての携帯端末の写真投稿についてお喋りしてみたいと思います。



そうですね、「おまたせしました!」と注文の品を持っていきますとお客様の半数はお持ちの携帯のカメラのレンズを向けられます。
そして自分の頼んだ品を撮影してコメントを添えてSNSに投稿される訳です。
店にとりましてはリアルタイムの料理を多数の方に宣伝していただける訳ですから大層な販売促進になりますね。
中には、店名入りのお箸や湯呑みも一緒に写して、自分は此処に居るのだとアピールして、尚且つチェックイン機能も使って下さる方もおられます。

非常に有難いと思います。

が、しかし作っている料理人の立場からしますと「一刻も早く食べていただきたい」というのが正直なところです。


麺類というのは、焼き肉やお好み焼きといった様に食べるまでの行程さえも美味しく撮れる料理ではなくて、完全完成型をお客様にお出しします。
つまり、目の前に来た時が一番美味しい状態なのです。そこからずぅ~っと味がおちていきます。出汁は冷めますし、麺はのびてきます。


じゃ、どうして最後まで食べていられるのでしょうか?
それは最初目の前に来た熱々の出汁やヒヤッとするほど冷えた麺の食感を舌が覚えていて、その記憶を徐々に出していくのでしょう。
それが証拠に人は食べているのを途中で味見しても”美味しい!”とはなりませんからね。ですから出だしが勝負なのです。

余談になりますが、或るアイドルグループが番組内で調理し、その時のゲストの注文通りの料理をつくるといった皆様も良くご存知のバラエティー番組での記憶ですが、その回のゲストが僕も大好きな「伊丹十三」さんでした。その時のリクエストが”パスタ”つまり麺料理だったのです。各自趣向を凝らし素晴らしい一皿が出来上がりました。
本来ならば一番カメラ位置の良い席に運ばれて来るのに、なんと彼自らが立って今まさに運び出そうとしているテーブルで立ったまま食べられたのです!
一同唖然としていましたが、「パスタは出来立て直ぐが身上!席まで運ぶ時間さえ惜しい」とおっしゃったのです。
その時の映像が鮮明に頭に焼き付いています。
あの時も、この人になら作り甲斐があるなぁ~と思ったものです。

先ほど勝負なんて言葉を使いました。まぁそれほど大層じゃなくても良いのかもしれませんが、やっぱり一番のタイミングで召し上がっていただきたいですもんね。


当店のメニューやホームページにも多数の美味しそうな写真を掲載しています。これも出来るだけ出来立てをということでプロのカメラマンさんに調理場に入ってもらって、場合によっては調理中の様子も収めてもらっています。


ですので、「写真に撮らないで」と言っている訳ではなくて、「素早く写して先ずはお口に運んでください」。間違っても、投稿文を念入りに考えて打ち込んでから食べ始めるのはお客様も作り手も悲しい結果になります。

かく云う私も、出掛けますとバシャバシャとやりますので何処かで誰かを悲しくさせているかもしれません。“人の振りみて我が振り直せ”でございますね。

それじゃあと、調理場に入っての撮影は困りますが、能天気な店主と一枚!
これは喜んでお受け致します。
お声掛け下さい(笑)