「最期の晩餐」| 好き嫌いの話

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
今夏は異常な暑さと大型台風の発生頻度数の多さで、毎年の段取りが通用しない季節となりました。
それでもお盆にはたくさんのご来店をいただき、時間によりましては随分とお待たせしてしまって申し訳ありませんでした。

さて今回は「最期の晩餐」なんて難しい名前のお題です。
もともとはキリストが受難前夜に12人の弟子とともに祝った晩餐の事で
レオナルド・ダヴィンチの壁画で良く知られている名前です。
でも今日はそんな大層な話ではなくて、一昔前にはやった
明日命が尽きるとしたら、その前日の夕食に何を食べたいか?
っていう、そんな話です。
まぁよく考えたら、明日死ぬかもって時に食べ物なんか喉を通らなさそうですけどね…(笑)
つまり食べ物で何が好きか?という質問ですね。
その答えに「うどん・そば・丼」が出て来る事が割りに多く、うちの店でもそんな話になった時に、「俺は最期の晩餐には此処の親子丼食べて、ポックリ逝くわ!」
とか、「此処のざる蕎麦すすって最期にするわ」とか、「やっぱり最期はこの出汁やな!」なんて言っていただくと、嬉しいような責任が重いような、ありがたい様な気持ちになります。

 

もちろん、「断然焼肉!思い残さず食べきる!」とか「雲丹とイクラの握り!」
とか、「あそこの、あのケーキを最期に!」なんて甘党の方もおられると思いますが、うどん・そば屋が候補に挙がるのも一理あるように思うのです

と言いますのも、好きな味覚は幼児期の記憶なんていったりします様に離乳時に数多く食べた味を好きになる確率が多いんだそうです。
その離乳時期に重宝するのが「うどん・そば」なんですね。
出汁も麺も安心して食べさせる事ができる食材ですし、細かくすることも融通が効きます。
ですのでこの時期の来店回数が増えるのです。
その後、大きくなるまでは暫く親と一緒の行動ですので刷り込まれてしまうのでしょうね。

うちの店でも赤ちゃんの時から知っていて、その子が自分の子供を連れて来店、なんて凄く嬉しい出会いが数多くありますが、先程の通り食べる注文はほとんど変わらず子供の時のまんまですもんね。それが今度は自分の子供にも…となって当店の中毒になるのです(笑)
ですのでガラッと玄関が開いて顔が見えただけでもう調理し始めますもんね。
十中八九当たります!

こんなお客様ですと、前述の「此処の親子丼食べて逝くわ!」というのもうなずけます。
逆にいいますと、少しでも味が変わると、たちどころにバレてしまいそうな大変怖いお客様でもあるわけです。
だって食べていただいている回数は作っている僕よりもはるかに多いですもんね。

このお盆もバギーを伴ってのご来店多ございました。
よく、「子供連れていますが大丈夫ですか?」って訊かれますが、とんでもない!大歓迎です!
この親から子への連鎖が何組も、そして末永く続いて行くように店は精進していかなくてはなりません。
なんせ、「最期の晩餐」に選んでもらわないといけませんしね。

「そう言うお前はもちろん、うどん・そばで最期を迎えるんやろな!」ってですか?
嘘でもそういわんとあかんのでしょうけど、実は美味しい手焼きのパリッッとした醤油煎餅ですねん^_^;
やっぱり離乳時に、うどん・そばより食べた回数が多かったのでしょうね…。

これは余談ですが。男の人が女の人のオッパイにトキメクのも離乳期の淋しさを
引きずっているのかもしれませんね。ですので「最期の晩餐」は…(^-^;)
あくまでも余談ですよm(_ _)m

お付き合いありがとうございました。
来月もたくさんのご家族連れ様、お待ちしておりますm(_ _)m

五山の送り火(8/16)「妙」「法」「大」は、お店から2km以内の場所から見ることができます

妙(五山の送り火)

京都のお盆の風物詩といえば「五山の送り火」です

昨年もよく見えるポイントを投稿いたしましたが、今年も再度お知らせします。

「妙」

スギ薬局北山店”の駐車場近辺からよく見えます。低い山で燃えていますので迫力があります。

妙(五山の送り火) 妙(五山の送り火)

お店から一番近いポイントです。お店から北山通り東に600mです。

〒606-0914 京都府京都市左京区松ケ崎今海道町4番地1

緯度: 北緯 35° 3′ 7″
経度: 東経 135° 46′ 29″
北山権兵衛から”スギ薬局北山店”への行き方

「法」

タイヤ館北山”近辺。お店から1.5km東です。
〒606-0957 京都府京都市左京区松ケ崎小脇町9

緯度: 北緯 35° 3′ 7″
経度: 東経 135° 47′ 7″
北山権兵衛から”タイヤ館北山”への行き方

「大文字」

出雲路橋”からよく見えます。北山権兵衛から最短コースで1.9kmです。

〒603-8134 京都府京都市北区出雲路立テ本町 出雲路橋
緯度: 北緯 35° 2′ 18″
経度: 東経 135° 45′ 59″

北山権兵衛から出雲橋への行き方

夕涼みがてら、冷たいお蕎麦でも食べて過ぎゆく京都の夏をぜひご満喫ください。当日は20時からの点火です。渋滞が予想されますので、公共の交通機関をご利用ください。

お盆営業のお知らせ

皆様何時もありがとうございます。
先日は四日間のお休みありがとうございました。

さて、お盆ですが23日(木)まで休み無しの営業です。
お昼の立て込みで、仕込み直しの為途中一旦、暖簾を入れる日があるかもしれませんがご容赦下さい。

尚、「季節のお蕎麦とご飯」は仕込みの都合上、17日(金)までお休みさせていただきます。

席数も少のうございますので、何かとご不便お掛けするかと思いますが
何卒お許し下さい。
沢山のご来店お待ちしておりますm(_ _)m

店主

8月の”季節のお蕎麦と御飯” 1,350円| 月替りランチ お弁当

皆様こんにちは、いつもありがとうございます。
何時もの夏のご挨拶が出来ないほど色んな事が起こった七月でした。当店も営業時間の変更で、ご迷惑掛けて申し訳ありませんでした。

さて、八月になりました。まだまだ連日の猛暑の様ですが
月替わりの献立も一新です。

「季節のお蕎麦とご飯」1,350円

◎豚と苦瓜、茄子の冷蕎麦

豚ロースは新生姜と共に煮浸しにしてあります。
ゴマ油を効かせたレンジ茄子。
夏と云えばのゴーヤの出汁漬。
この三点を盛りつけた冷たいぶっかけ蕎麦です。
調理する本人が大の苦手な苦瓜は、案外人気の夏野菜です。
毎年の登場です。

◎とうもろこしご飯

 

蒸して炙って炊いて漬けた、少し手間のかかったとうもろこしを使った
混ぜご飯です。
お出汁と一緒に混ぜますので香りまでご飯に移ります。
歯触りも心地良い一膳です。

◎鱧おとしと糸南京の酢物

 

これも定番となりましたが、京の夏と云えば ”鱧”です。
冷水に放ちますと白い花びらの様に変わります。
糸南京、”そうめんカボチャ”とも云いますが、湯がきますと麺状にほぐれる様子から付いた名前でしょう。
とても盛りつけ易く、歯触りも良い酢の物です。
今回はおとしに梅肉ではなくて、ジュレ仕立てにしてみました。
ちょっと涼しさも演出です。

毎年良く似た献立ですが、何処かが少し違う様に心がけています。
味の方は保証しますので一月宜しくお願いします。

まだまだ暑さは続きます。体調には充分留意されてお越しいただきます様
お願い致しますm(_ _)m