「月替わりの献立」Apr.2019

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
ひと月早いもので、もう月替わりです。
加えて今日が新元号発表の日とかで、何を見ましても”平成最後”の文字が目に付きます。
文字通り”平成最後”の今月です。
何かと気忙しそうですが、やってる事は毎年変わらずで桜も同じ様に段取りしてる様です。

「4月の季節のおそばと御飯」1,350円

「4月の季節のおそばと御飯」1,350円

  • 旬の天ぷら蕎麦
  • たけのこ飯
  • ふきの酢物

○旬の天ぷら蕎麦

主に穴子と桜エビを使おうと思っています。
この時期瀬戸内の穴子は身が厚く脂ものっています。生桜エビも静岡からの仕入れです。よほどの不漁じゃない限り入荷出来ると思いますので、もう一品野菜も加えて別盛りの天ぷら蕎麦とします。

○たけのこ飯

当店での注文数最多のご飯です。(まぁ時期が良いので絶対数が多いのですが………..。)
京都産の筍を使い、生から湯がいて最後に削り立ての鰹節を混ぜ込んだ佃煮にしてあります。
いわゆる、炊き込みご飯ではなく混ぜご飯です。

○ふきの酢物

おかずはあっさりと酢の物にしました。
出だしの蕗の歯触りも小気味良い、土佐酢の酢の物です。アクセントに、焼きホタテ貝をサンドしました。春の香りをどうぞ。

こんな感じで、ひと月お付き合い下さい。

お花見と先述しましたが、夜はまだまだ花冷えもしますし夜桜見物とは寒うございます。
季節の替わり目、お風邪など召しません様に。

今月も宜しくお願い致しますm(_ _)m

「月替わりの献立」Mar.2019

3月の季節のおそばとごはん

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
早いもので月が変わってしまいました。
去年の鉢植えの桜がつぼんだり、夜が明けるのが少しずつ早くなり新聞配達のお兄さんの顔がハッキリ分かる様になってきました。

店内でも、この春から京都に入学が決まった学生さんが親御さんとともにおみえになり、部屋探しに訪れられた様子が見てとれて常連さんとはまた、違ったお顔が見られてこちらまで新しい気持ちにさせられます。

さて、季節の献立も一新です!

「3月の季節のおそばと御飯」1,350円

3月の季節のおそばとごはん

  • 蛤(はまぐり)と菜種のお蕎麦
  • ちらし寿司
  • 蒸し鶏

○蛤(はまぐり)と菜種のお蕎麦

春の定番の蛤(はまぐり)蕎麦。貝の中でも特に濃い貝エキスを出してくれる旨味たっぷりのお蕎麦です。鰹出汁に貝出汁の溶け込んだ吸う度に美味しい種物です。柔らかい菜の花と一緒にどうぞ。

○ちらし寿司

お雛さんですので、今年もお寿司にしてみました。上の生身の魚はその日のお楽しみという事で。蕎麦屋の種物必須の甘辛椎茸は、ここぞとばかりに本領発揮です。ふんわり錦糸玉子の彩りも綺麗な節句の御飯です。

○蒸し鶏

もも肉を酒と香味野菜で蒸しあげました。春キャベツの煮浸しを下に、蒸し鶏、春野菜を盛り付けました。味噌マスタードのタレが上手くまとめてくれています。

以上、春満開に仕上げました。

先述しました様に別れと出会いの季節です。
去って行かれるのは寂しいですが、一人でも多くの出会いがあり店のお馴染みさんとなっていただけるよう、頑張って参ります。

今月も相変わらず宜しくお願い致しますm(_ _)m

第63回「京の味ごちそう展」

皆様こんにちは、いつもありがとうございます。
今日はちょっと案内させてください。
今年も20日(水)~26日(火)迄、京都高島屋において
第63回「京の味 ごちそう展」が開催されます。
「京蕎麦二八会」も例年通り、各店の蕎麦の展示と特設カウンターにおいて手打ち蕎麦実演と提供を行います。

https://www.takashimaya.co.jp/kyoto/gochisou/index.html
第63回「京の味 ごちそう展」へのリンクです。

 

手打ち蕎麦実演は会員が交替で6日間務めます。
当店も21日(木)に微力ながらお手伝いさせていただきます。
何時もの調理場を離れその日だけは都会勤務です(笑)
環境も変わり気持ちも一新、一生懸命打たせてもらいます!
皆さんもお時間都合つきましたら是非7階催会場迄、足をお運び下さい。

「せいろ」 「辛み大根せいろ」 15時から「鴨せいろ」
この3点の用意でお待ちしております。

画像は去年の賑わいの様子です。
今年も大入り満員を願って、お待ち申しますm(_ _)m

「黄金の物差し」

トイレ写真2

皆様こんにちは、毎度ありがとうございます。
節分も過ぎ、ちまたではバレンタインやおひなさまの広告、宣伝を見かけます。日が暮れるのも幾分か遅くなったと感じられる様になってきました。
やはり暖冬のせいか今年は、底冷えの京都という感覚はなかった様な気もします。
とはいえ、まだ流感が猛威をふるっているらしく、風邪と共に気を付けておからだご自愛ください。

さて、本日のお題は「黄金の物差し」

黄金のものさしはて、何のこっちゃ? ですよね。
去年の秋口に、常連のお客様のFacebookのポストに当店の事を書いていただいた記事があります。
料理や接客態度、値段等々についてではなく、うちの店の”トイレ”が好きとコメントくださったのです。

トイレ写真1実は、今の店の設計に当たって調理場の動線の次に重視したのがこの”トイレ”でした。狭くても綺麗で居心地の良い空間にしたかったのです。

もう何年も前ですが、テレビで視たドキュメンタリー番組なのですがそれはフランスの地方都市にある、ずいぶん繁盛している三つ星レストランのお話でした。
大層お料理も美味しく、瀟洒(しょうしゃ)な造りの館で、毎日予約で詰まっているのが常のお店なのですが、お客様が食べてお帰りになる度に店の主人自らがトイレ掃除を行うのです。つまり日に何度もということなのです!
星を獲得できる名店というのは、味や接客、調度品の素晴らしさだけでなく
食事や調理の対極にあたる所まで主自身が目を光らせ、行動に移さないと駄目なのだと感心しました。

その映像が目に焼き付いていましたので、店のトイレにもその精神をまねしてみたのです(お帰りの度の毎回掃除とまではいきませんが^_^;)。ですので、今回のいただいたこのコメントが僕のトイレへの考えと一緒でしたので本当にうれしかったのです。
「トイレの良い店は隅々までおもてなしの心が行き届いている」
と書いておられました。
こんな褒め言葉いただけるとは思ってもいなかったので、何度も何度も読み返しました。
トイレ写真2僕もトイレの綺麗なお店は、味にもプラスされて、美味しくないはずがないと思っています。
自分の中に決めたルールみたいなものがあって、それにそぐわないとトータルで
合格点には達しないのです。
そのルールこそが今回の「黄金の物差し」だと、自分で勝手に名前をつけてみたのです。

皆様も、それぞれこの”物差し”をお持ちだと思います。

ちなみに僕は、自分がお金を出せる範疇(はんちゅう)で買おうか止めようかと悩む時はその欲しいものが1週間、頭の中から出て行かなかったら購入する事にしています。つまり、それにどれ程熱を上げているか物差しで計っているのですね。
まぁ、たいがいのモノは1週間保たずに消えていきますが、それでも忘れられずに手に入れたものは、多少値がはったとしてもだいじにしますし愛着がわく事になるのです。

現に今、手元に残って毎日使っている年代物は、過去にこの”物差し”にあててみて”黄金”に光った物達ばかりの様に思います。
ですから昨今の百円均一のお店ではあまりにも安価なのでこの”物差し”の出番がなく、ついついになってしまい結局のところ要らない物まで買ってしまう始末です。

この”物差し”は物だけではなくて、人間関係においても大いに威力を発揮する様に思います。
初めての方とお話ししていても、途中でキラッと光ると、たちまち旧知の仲になれる様に思いますし、突っ込んだ話もできそうです。
お客様とは対等にとはいきませんが、今回のように
「トイレが良い店はきっと味も良い」
という「黄金の物差し」の光り方が一致した事は、僕の物差しもまだまだすてたものではないという事です。

皆様の物差しの光所も教えて欲しいものです!
いかがです?恋人や伴侶には光輝きましたか?
僕の場合は、奥さんの物差しが果たして”黄金”に光ったか?それこそ
「計り知れません」。( ̄0 ̄)

今月もお客様の”物差し”がたくさん光り輝く様に精進して行きます。
どうぞ、よろしくお願い致しますm(_ _)m

追伸としまして、今月20日から6日間、毎年恒例の
「京都高島屋 ごちそう展」
開催です。
当店も展示、実演と参加させていただきます。
お時間ございましたらぜひ7階までお越し下さい。
店と併せてたくさんのご来店お待ちしております<m(__)m>

「月替わりの献立」Feb.2019

2月の季節のお蕎麦とご飯

皆様こんにちは、いつも本当にありがとうございます。
やっぱりあっという間に一月は過ぎました。
先月はホンの半月ほどの提供でしたが、季節の献立も変わります。

「2月の季節のおそばと御飯」1,350円

「2月の季節のおそばと御飯」1,350円

  • きざみきつねと畑菜のお蕎麦
  • 節分福豆御飯
  • 鰯と冬野菜の天ぷら

○きざみきつねと畑菜のお蕎麦

節分の後の最初の牛の日に因んで、キツネの好物の「お揚げさん」のお蕎麦です。甘味の増す畑菜と一緒に炊いてみました。

○節分福豆御飯

春の筍飯の次に人気のある御飯です。
炒り福豆の甘皮を取りもう一度出汁で炊き上げた混ぜご飯です。香ばしさが身上です。
天に乗っているのは、一応鬼のパンツにしてみました。(回を重ねる度に上手くなりますので………..。^_^;)

○鰯と冬野菜の天ぷら

本来ですと鬼の嫌う頭ごと焼くところですが少し生臭さが残りますので、今回も天ぷらにしました。一口大の片口鰯ですので天つゆで小骨ごと召し上がって下さい。

以上、ひと月お付き合い下さい。

京都の寒さ、底冷えはこれからが本番です!
「福は内」と共に流感まで招き入れないように気持ちは「鬼」でいきましょう!

今月も沢山のご来店お待ちしておりますm(_ _)m