「冷たい麺」あれこれ
 |GW 5月1日よりご提供

ささめざるうどん (夏季のみ)720円, sasame-zaru-udon

皆様こんにちは、何時もご贔屓賜りありがとうございます。
「三日見ぬ間の桜かな」。本当に季節の移り変わりは早いもので
もう五月の声を聞きますし、ゴールデンウィークにも突入です。
天気予報を視ていますと、大変暑くなりそうな大型連休の予想の様です。良い時候の期間はあっという間ですね。

そこで当店も (まぁ、毎年同じ事やっていますが…) 早々と冷製麺の段取りを始めました。
通年やっておりますお馴染みの物から、夏季だけの限定メニューまでざっと紹介したいと思います。
五月の一日から提供させていただこうと思っています。

『ざる』720円

ざる 720円 zaru-soba
ざる 720円

云わずと知れた蕎麦屋のド定番。この蕎麦を基本として、熱い種物、冷たい種物を作ります。ソバ粉は北海道産、二・八の機械打ち。喉ごしの良いところを、本山葵を溶いてスルスルとどうぞ。

『天ざる』1,860円

天ざる 1,860円, ten-zaru
天ざる 1,860円

活車海老二尾、季節の野菜の天ぷらが付いた “ざる” です。
一度食べたら、「次も!」って、必ずなる車海老の甘さは秀逸。
良質な大豆油の口中を、冷たい麺で洗い流せばいくらでも箸が進む事、お約束します。

『山かけ』1,550円

山かけ(冷) 1,550円, yamakake-soba(cold)
山かけ(冷) 1,550円

京都産の山の芋をふんだんにおろして、出汁で溶いた “とろろ “。
冷たい蕎麦にたっぷり、山の様に掛けます。
天に乗った卵黄と混ぜ合わせてズッ~っとやって下さい。
本山葵と焼き海苔の香りが鼻に抜けて、暑さも吹き飛ぶ事、請け合いです。
芋が少し残ったら白ご飯に掛けても良。

『冷やし天おろしそば』1,200円 (夏季だけメニュー)

冷やし天おろしそば 1,200円(夏季のみ), hiyashi-ten-oroshi-soba
冷やし天おろしそば 1,200円(夏季のみ)

ぶっかけ蕎麦に小海老の天ぷらとたっぷりの大根おろしが乗った夏季限定メニューの一品です。「天ざる」程も海老天は要らないって人にオススメです。
冷蕎麦と大根おろしは本当に好相性だと実感出来ますよ!

『冷やしぶっかけ』900円(夏季だけメニュー)

冷しぶっかけ 900円(夏季のみ),hiyashi-bukkake-soba(only summer time)
冷しぶっかけ 900円(夏季のみ)

実は “賄(まかな)い麺”が去年から本メニューに加わりました。「
”ざる”じゃ物足りない」し、かと云って 「”天ぷら” は重いし」って声から実現させました。ぶっかけ蕎麦の上に”焼き揚げ” 、”大葉”、 “茗荷”、”錦糸玉子”を乗せ、見た目も涼しげに仕上げました。ざっくり混ぜて薬味の香りも楽しんで下さい。

『ささめざるうどん』720円(夏季だけメニュー)

ささめざるうどん 720円(夏季のみ), sasame-zaru-udon
ささめざるうどん 720円(夏季のみ)

細打ちのざるうどんで、夏季の冷製メニューの中でも「口当たりと喉ごしは一番! 」と言える程の自信です。
冷たい”うどん”の身上である “コシ “はバッチリ残し、それでいて口当たりは絹のようにソフトです。
出汁も白醤油を使ったうどん専用の付け出汁です。腹持ちも非常に良く、大盛りにされると後で後悔するかも!

『天ささめざるうどん』1,860円(夏季だけメニュー)

天ささめざるうどん 1,800円(夏季のみ),ten-sasame-zaru-udon
天ささめざるうどん 1,800円(夏季のみ)

上記のうどんに、プリップリと甘~い 車海老の天ぷらを付けてどうぞ。

『限定・手打ちせいろ』850
円

限定 手打ちせいろ 850円

ご提供しはじめて三年目になる” 手打ちそば” です。
”ざる “と区別するために敢えて “せいろ” って付けました。
機械打ちと大きく違うところは、茹で上がる時間です。
格段に手打ちの方が短い時間で湯がけます。反対に言い換えれば非常に伸びやすいって事ですので、通年やっておりますが”手打ちせいろ” は冷たい仕様だけの提供とさせてもらっています。
お連れさんと一枚ずつ注文してもらって、機械打ち、手打ちと食べ比べしても面白いかもですね。

なにしろ、頼りない作り手が書き手ですので、あまり美味しそうに響かなかったかもしれませんが、おおまかに説明させていただきました。
暑くて食欲がおちた時にもってこいの冷たい麺。口当たり、お腹持ちも良く重宝します。
これも毎年言わせてもらっていますが、三度に一度位は熱いお出汁もすすってもらって、お腹の虫もご自愛してやって下さい。
大型連休、どうぞ気をつけてお出かけ下さい。沢山のご来店お待ちしております。
尚、連休中は休み無しの営業ですので、毎日でもどうぞ(笑)m(__)m
 
 店主

「四月の季節のお蕎麦とご飯」



四月になりましたので月替わりの献立も新しくなります。

「四月の季節のお蕎麦とご飯」1350円。

・桜エビと三つ葉のかき揚げ、白身魚の大葉巻き天ぷら蕎

・筍ご飯

・蕗と帆立て貝の酢の物

食材もいっぺんに春仕様です。
今年も駿河湾直送の生桜エビ入荷です。

【春です!】スタッフによる桜情報です

スタッフです。久しぶりのご近所レポートです。

京都北山も春めいてきました。最近のお店の様子です。この日は「ざるそばの大盛り」や「ビール」「日本酒」などお酒もよくご注文いただきました。だんだん暖かくなって喉越しスッキリされたいお客さまも多いのでしょうか。アルコール好きのスタッフとしては、なんだかこちらまでうきうきしていきます。(笑)

かと、思いきや「鍋焼きうどん」や「鴨なんばなど」の温かいお蕎麦・おうどんも、さらに「穴子丼」などもご注文もいただきました。今の時期は冷たいものと温かい汁物が同じくらい出ている印象ですね。

大変忙しくさせていただきました。ありがとうございます。

さて、同じ日の京都府立植物園の様子です。桜はまだかいな、と言うことでご報告です。この日(3月24日)は満開とまではいきませんが、木によっては見事な花を咲かせているものもありました。多分来週いっぱいが見頃じゃないでしょうか。

夜桜のライトアップも始まります。
3月25日(日)から4月8日(日)までです。よる9時までやっていますのでお蕎麦を食べたあとに夜桜鑑賞なんていうのもおすすめです。

4月からは月替りのメニューも新しくなります。乞うご期待ください。

【昨今の” れんげ” 事情】

れんげ

皆さまこんにちは、何時もありがとうございます。
二月も終わり、少しずつ日の長さを感じられる様になってきて三月と云うだけで少し気分も春めいて来ています。
が、今年はインフルエンザが猛威をふるっているらしいので、まだまだ油断は禁物です。そういう僕も先月の終わりにA型なるものにかかりまして、休業を余儀なくされ、お客様には大変ご迷惑を掛けました。
皆様もどうぞご自愛下さい。

さて今日は、最近客席から良く声が掛かる
「すいません!れんげみたいなの有りますかぁ~?」について、よもやま話したいと思います。
おかしいでしょ?「れんげみたいなの」って何でしょう?(笑)
決まって、「れんげみたいなのじゃなく、”れんげ“しかありませんが」ってお答えしますが…。

れんげ

まぁ、仰っている事は良く分かります。出汁がとっても熱くて器に直接口をつけられないので冷ます為の何か道具が欲しいと申されているのでしょう。
もちろん、”れんげ”は売るほどございますのでお出ししますが、何時からほとんどの皆様が”れんげ”を使われる様になったのでしょう?

二八そば

思うに、ラーメンブームの影響でこちらにまで飛び火したのではないでしょうか。
見ていますと、あの”れんげ”の窪んだ部分に、ラーメンを食べる時にそうする様にそば、うどんを器用に何本かずつ乗せて口に持っていかれます。
これは完全に冷めるでしょうけど、折角麺に絡んだ出汁も落ちてしまいますし、見ているこちら側からすると、あまり美味しそうには映りません。
やはりある程度の量をお箸で引き上げてこそ、出汁の絡みも良くなると思います。

何人かでお見えになって、丼物やご飯物を少しずつ取り分けるのに使われるのは理にかなっているのでしょうが、片手に”れんげ、もう一方に”お箸”ではちょっと違和感があるように思います。
と云いますのも、“うどん、そば”の出汁は直接器に口を付けて、すすってこそ鼻からも鰹の香りが広がるのです。

落語うどん所作

度々落語の例えで恐縮ですが、”うどん”を食べる時のあの所作は”扇子”を箸に見立ててもう片方の手で器を持ち、顔を近付けてズゥ~ッとやりフゥ~フゥ~と冷ます真似事で成立するのです。
前述の動作ではやっぱりラーメンに見えてしまいます。
女性の方は”れんげ”を使った方が上品なんじゃないかと思われるかもしれませんが丼物を食べるのは、かえって”れんげの大きさに口を開けなくてはなりませんので大口になってしまいます。本当に食べ難そうです。
やはり、小さい頃から箸を使う頻度が少なくなって、スプーンやフォークの出番が圧倒的に多いのが原因なのかもしれませんね。
豆ご飯の豆を一粒だけ掴めるのは箸だけなのに、少し残念ですね。

そう云う僕も、洋食をたべに行っても許される限りお箸を所望する事にしています。お店側からしたら、フォークとナイフで食べて欲しいと思われているかもしれませんが、実際 生野菜のサラダ等は、フォークで最後まで食べるのは至難の業ですし、人参の千切りや水菜の一本が残ってしまいます。
綺麗にお箸を使うことはとても上品に見えますし、行儀の良い姿に映る様に思います。
今までは、お見えになる外国のお客様がどれ程長く日本に居られるのかが、”れんげ””スプーン”の所望で良く分かりましたが、最近じゃ逆になって来ているようで少し寂しいです。

別に強制しているわけではないので、そんなに大層に考えなくてもいいですし、麺を啜れないお客様には悪いですが、折角音をたてて食べても良い数少ない食べ物です。店内から美味しそうな音まで消えるのは残念です。

蛤と菜種のお蕎麦(「三月の季節のお蕎麦とご飯」)
蛤と菜種のお蕎麦(「三月の季節のお蕎麦とご飯」)

今度お越しの際は、一度”れんげ”無しで召し上がってみて下さい。
思っているより美味しい事受け合います。

「ほな、スプーンにするわ!」ってですか~( ̄□ ̄;)!!