「月替わりの献立-12月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Dec. 2024

皆様こんにちは、いつもありがとうございます。
さぁ、さぁ大詰めでございます。
祇園南座にも吉例顔見世興行のまねきが掲がりました。師走へと突入です。
一年、振り返りますと、初っ端から能登の震災、大雨災害、南海トラフ臨時地震情報、政治資金裏金問題、猛暑で夏の気温が過去最高と、まぁ悲しい方のニュースばかり挙げましたが勿論個人差はあるでしょうが、あまり良い一年だったとは言えない様な気がします。
年の最後に年越しそばを食べて、験を担いだくらいでは帳消しにならない様な気がしないでもないですけど…。

今年最後の季節の献立更新です。

「12月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 牡蠣のあんかけ蕎麦
  • 焼鯖飯
  • 蕪のマリネ

です。

牡蠣のあんかけ蕎麦

蕎麦は12月の定番の献立です。割に特異な食材ですのにお好きな方が多くて単品でもと所望があるくらいです。まぁ実際美味しくて温まりますもんね。
今回は玉子豆腐も一緒に浸かっています。緑は芹が努めます。

焼鯖飯

作り手が一番好きな魚を使いました。毎日近所の魚屋さんに香ばしく焼き上げてもらっています。ほぐし身と金胡麻を熱々飯に出汁で混ぜ合わせてあります。天は細葱パラパラです。
気をつけて骨を取り除いていますが、万一小骨が残っていたりしてもどうぞ大きな気持ちで許してくださいね。

蕪のマリネ

マリネなんて小洒落た名前つけましたが、蕪のあちゃら漬けです。
サーモンや生ハム、オリーブの実が入っていますのでちょっと気取った味付けになっています。さっぱりと召し上がっていただけますよ。

こんな調子の献立です。

今月は最終日に” 蕎麦屋の一番長い日” が控えておりますのでその仕込みや段取りの都合で「季節のおそばとご飯」は25日頃迄の提供とさせていただきます。


それともう一つ、今年も年越しそばのテイクアウト休止とさせて下さい。
どうにも”手”が揃わないのが主な理由です。
誠に心苦しいのですが、どうかご容赦下さい。

年末年始の営業予定は近々ホームページにあげますのでご確認下さい。
インフルエンザも流行期に入ったと云われています。
寒さも平年並みらしく12月の気温です。お身体に留意され、暖かくしてご来店下さい。

今年一年本当にありがとうございました。
来年も変わらぬご贔屓賜りたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。

「月替わりの献立-11月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Nov. 2024

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
アツい、暑いと書いて早やひと月、カレンダーもあと2枚捲れば…となりました。
どうにかこうにか涼しくなってきて、温かい種物も出だしております。
やっと、テイクアウトも再開出来そうです。
新米にもなりましたし、新蕎麦もぼちぼち入荷して来ております。
安心して食材を使える温度になって本当助かります。
そんな訳で季節の献立も変わります。

「11月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • かに身と胡麻豆腐のけいらん
  • 豚飯
  • 変わり白和え

です。

かに身と胡麻豆腐のけいらん

殆ど去年と変わらない献立なのですが、唯一この蕎麦だけがマイナーチェンジして今回は蟹のバラ身を入れました。胡麻豆腐入りの熱々餡掛けを溶き卵でとじてあります。そこに赤い色味のズワイガニをプラスしました。とっても温まりますよ!
今月はうどんでも合うと思います。
天はおろし生姜です。

豚飯

ブタメシなんて、色気のない名前にしましたが短い字数の方が良いと思いまして、すいません。所謂、焼き豚丼です。
調味ダレに漬け込んだ豚ヒレ肉を、舞茸と共に焼いてかえし醤油と絡めた丼です。一味と山椒で少しピリ辛にしてあります。
天は今回も銀杏の世話になります。

変わり白和え

「また、白和えか!」って、言われそうですね。
でも割に人気があって、「家でも作ってみた!」というお客様もおられます。
素揚げにした大根、焼き湿路、煮南京を豆腐で和えました。
今回は豆腐の他にもう一つ白い隠し味を加えてあります。
南京と好相性だと思います。

こんな調子です。
毎年同じ様な繰り返しですが、どうぞ飽きずにお付き合いください。

前述の通り、テイクアウトもお待たせしました。
再開しようと思いますが、なにぶん人手が足りない状況ですので前もってお電話いただくと助かります。忙しい時間帯は、止むを得ずお断りするかもしれません。
どうぞご容赦下さい。

外を散歩出来る、過ごし易い気候はあっという間です。近くの植物園の温室ライトアップも綺麗らしいです。時間に都合がつきましたらお出掛け下さい。
又ひと月どうぞ宜しくお願い致します。

「月替わりの献立-10月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Oct. 2024

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
「暑さ寒さも彼岸まで」とは確かに言い得て妙な慣用句ではありますが今年ばかりは大幅にずれ込んでいる様な気がします。
ここ何ヶ月間の冒頭の文章が気温の話題ばかりで甚だウンザリしますが、それ程暑い思いをした夏でした。
大型台風に始まり、災害級の降雨、落雷、米不足、野菜の高騰と悪いニュースには枚挙にいとまがありません。
当店もスタッフに熱中症が出たり、厨房の暑さにやられてやむ無く店休にした日もありました。
10月に入っても30度を超える日が続くとの予報です。
これでは食材の旬もあったもんじゃありませんよね。
それでも月は変わってしまいますので、季節の献立も一新します。

「10月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 秋鮭の入った天ぷら蕎麦
  • 栗御飯
  • 柿なます

メニューは目一杯秋の味覚で行きたいと思います。

秋鮭の入った天ぷら蕎麦

生の秋鮭ですので、割にあっさりしてます。ですので、塩麹で下味を付けて揚げてあります。後の諸々は野菜であったり、ちょっと変わった種を使おうと思っています。
例によって別皿に盛りますので、お塩で又は出汁に入れるかお好きな食べ方でお召し上がり下さい。
天は柚一片の香りです。

栗御飯

秋定番の混ぜご飯です。
栗も細かく砕いて蒸しあげてありますので決して、「私のには栗が入って無い!」
って仰らないで下さい(笑)
天には銀杏で演出です。

柿なます

秋色のおかずです。
柑橘だけの酸っぱさですのでサッパリと食べていただけると思います。
シャリシャリと歯触りも楽しんで下さい。

こんな調子で行きたいと思います。

先述しましたが、食材の旬がずれてきています。
秋が一番の食材の宝庫と言っても良い時期なのに魚も葉菜類も期待出来ません。それどころか、秋の概念すら無くなってしまうかもしれません。夏の次が冬なんてぞっとしませんもんね。
日本には四季をもっと細かくした二十四節気なんて素敵な暦までありますのに、全部生かしたいものです。
秋分も終わりましたので次は寒露です。
まさに秋の夜長!ぼちぼちと燗酒が恋しくなって来る頃合いです。
汗かきもっての一献じゃあ、洒落にもなりませんのでそれまでには何とか涼しくなって欲しいものです。
又ひと月、どうぞ宜しくお願い致します。

追記としまして、こんな気候ですが衣替えの時期ですので
夏メニューと交代で冬メニューの ”鴨” 始めます。
こちらもご贔屓いただきます様、宜しくお願い致します。

鴨せいろ
鴨せいろ

「月替わりの献立-9月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Sep. 2024

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
各地で被害が報告されていますがこの月変わりは、荒れた様相を呈しています。地震の次は台風と、この原稿を書いている今も明日の営業をどうしようか?と速報を幾度も確認しての作業です。
アメリカ、ヨーロッパ、日本のスーパーコンピュータを駆使してさえも結果がピタリと一致しない程の迷走振りやそうで、なんとも読めません。
日本で一番先読みが出来る人と云っても文句の出ない、つい先日も王位を防衛した藤井聡太棋士に請うてみてはどうでしょう?
そんな不安いっぱいの月替わりの献立です。

「9月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 鶏とキノコの蕎麦
  • コーン•コン飯
  • 海老蒸し春巻きの餡掛け

です。

鶏とキノコの蕎麦

本当は鶏松茸蕎麦と書きたいんです。でも松茸が一定入荷するかいささか不安ですのでキノコと書きました。出来る限りあの香りの良い季節物を使いますので入ってない日はお客様の想像力MAXでお召し上がりください。抜群の相方はスダチが努めます。

コーン・コン飯

ちょっと恥ずかしい名前を付けました(苦笑)
とうもろこしのコーンは解るけど、コンって何や?ってなりますでしょ。
実はコンビーフのコンですねん。
熱いご飯に混ぜますとコンビーフの脂が上手い具合に溶けて米をコーティングします。
動物性の食材が少し入るだけで、コクが出る様に思います。コーンとの相性も良いようです。
天にはフライドオニオンのカリカリ食感です。( コンビーフが苦手ってお客様は申し付け下さい。)

海老蒸し春巻きの餡掛け

お初のメニューです。
ライスペーパーを使ってみたくて、海老のすり身に被せました。
ホタテ貝柱や甜麺醤が練り込んでありますので少し中華風に仕上がりました。上から熱々の鰹出汁の餡が掛かります。緑は菊菜、天は菊が乗って重陽の節句を意識しました。

こんな感じで今季は和洋中折衷で、とりとめ無くうつりますが割に上手くまとまった様に思います。定番と新参者、新旧での提供です。
新参者も気に入ってもらえて定番になってくれると良いのですが。

冒頭の通り台風の動向が読めませんので、9月の献立も1日から提供出来るか解りません。自然にはどうしても抗えませんね。
ちょっとご不便掛けるかもしれませんが辛抱下さい。
この暑さも災害も早く投了としたいものです。
又、ひと月どうぞ宜しくお願い致します。

「月替わりの献立-8月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu August 2024

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
盛夏です! 猛暑です!! 酷暑です!!!

この暑い中、ご来店いただきまして本当にありがとうございます。
月初めの冒頭文が、ウンザリする程の季節の挨拶で申し訳ありませんが、おみえいだだくお客様にも気を遣います。
かき氷でもお出し出来れば良いのですが………。
早く、夜の虫の音が秋の気配になってきた様で……と出だしを変えたいものですね。

さて、月替わりの献立も酷暑仕様に変わります。

「8月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • “ ダシ “掛け冷そば
  • 鱧丼
  • 冬瓜と鶏つくねの冷鉢

 “ ダシ “掛け冷そば

ダシとは夏野菜(胡瓜、茗荷、大葉、セロリ、茄子、新生姜)のさいの目切りと昆布を調味醤油で漬けた山形県の郷土料理です。
それを真似て蕎麦屋らしく麺つゆで合わせてあります。
焼き油揚げを横に、冷そばに掛けました。
身体を冷やす野菜ばかりですので、スルスルと喉越し良いと思います。
今季の暑さに応じて、天にはレモンシャーベットが乗ります。
サッパリと仕上がっています。

鱧丼

祇園祭りは終わりましたが、お野菜ばかりではスタミナつきませんので、お祭りの魚、今月使います。
焼き鱧を再度蒸しあげて丼にしました。
香ばしいかおりに、茗荷と大葉も参加です。

冬瓜と鶏つくねの冷鉢

見た目も食感も涼しく仕上げたつもりです。
つくねも極力主張し過ぎない様に薄味です。
オクラと赤コンニャクが色を、すり青柚子が香りをつとめます。

こんな感じです。

食欲の減退するこの気温の中、冷たいそば・うどんならと通っていただいておりますので、少しでも涼と食欲が合致すればと思っています。
命にかかわる暑さのこの調子では、何度もお待ちしておりますとは言えませんので良い時間帯で、対策万全でご来店下さい。
今月もひと月どうぞ宜しくお願い致します。

追記としまして、今月は「季節のおそばと御飯」の提供がイレギュラーとなります。仕込みの都合で、お盆期間と当店の夏休み(19日〜22日)期間中
10日(土)〜23日(金)迄を提供休止とさせていただきます。
勝手申しますがどうぞご了承ください。

厳しい暑さ、どうぞくれぐれもお身体ご自愛下さい。