なんば?・なんばん?

みなさまこんにちは。何時もありがとうございます。

さて今日は蕎麦屋の品書きについて書いてみたいと思います。


結構知られていると思っていますが、お客様から訊かれる中でも頻度数が高い一つに”なんば?・なんばん?” 「どっちが正しいのん?」っていうのがございます。

“鴨なんば”  “鳥なんば”  “親子なんば”

“カレーなんばん”て言う種物がメニューに載っていますが”なんば・なんばん”とは一体何なのでしょう?

実はこれが正解です!っていうのは無くて割に曖昧なものです。平たく言って”葱(ネギ)”のことなのです。

僕が教わったところでは”なんば”とは大阪の”難波”と言う地名から由来していて、その昔はその辺り一帯が”難波葱”の一大生産地だったらしく、その”葱”だけを省略した呼び名らしいです。つまり地名ですね。

だから”鴨なんば”とは鴨とネギが入った蕎麦、うどんの事なのです。

今一つに”なんばん””南蛮”と書きますが、いわゆる”南蛮漬け”の南蛮です。

「南蛮貿易」でポルトガルやスペインから新しい料理や調理法が入って来ました。その一つが先述した”南蛮漬け”でしょう。揚げた食材を甘酢に漬ける調理法です。


では何故”ネギのことを”南蛮”と呼ぶのでしょう?

そういった新しい料理をひろめた彼らつまり、ポルトガル人やスペイン人が当時、好んで”ネギ”を食したといわれています。そんな彼らが大好きな食材だから、直接”ネギ”を”南蛮”と呼ぶことにしたといわれています。

ね、あまりはっきりしませんでしょう(笑)食べ物の名前なんて往々にしてこういうものです。独り歩きしやすいものですもんね。

“スパゲティナポリタン”はナポリじゃ食べませんし”アンデスメロン”は「安心です」の略だし”天津飯”は中国には存在しません…(笑)

現に京都には立派なブランドの”九条ネギ”が有るのに”鴨九条”とは言いませんもんね。

当店だけでも”ネギ蕎麦”を”九条蕎麦”って名付けてみようかな(^^;

今月も宜しくお願い致しますm(__)m

出汁(だし)を引く_Making “Dashi” | Soba Kitayama Gonbe_

皆様こんにちは。毎度ありがとうございます。
入梅しているとはいえ、なかなか雨の少ない京都です。
又、今年も来月のお祭り時分に沢山降るような気がします(>_<)


さて今日は、調理用語について少しお話ししようかなと思います。

我々、和食の調理人は「出汁をとる」ことを「出汁を引く」と言います。何故”とる”と言わずに”引く”と表現するのでしょうか?


「灰汁(アク) を引く」とも言いますが、これは雑味を引き出して、取り除いてしまうことを意味します。
このことから鰹節や椎茸といった、出汁の出る食材から旨味だけを引き出して濾す作業のことを簡単に”引く”とだけ表現したのでしょう。

あともう一つは江戸文化に由来しています。”出汁”を”山車(ダシ)”と同じ呼び名にかけて、お祭りの時に山車を引いたことから謂わばダジャレにした言葉合わせと言う説もあります。


何にしましても、美味しい出汁を引いてお客様を”引き寄せ”たいものです。