「月替わりの献立-4月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Apr. 2025

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
月替わりとなりました。京都も桜の開花宣言がありまして、此処北山でもちらほらの咲き様です。これからわずかな期間だけですが、いつもの見慣れた風景に色合いが加わって春色の一大壮観となります。
昨今では出掛け易い気候もわずかですので大事にしたいものです。

「4月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 若筍蕎麦
  • 蛸飯
  • 蕗の酢の物

です。

若筍蕎麦

春と云えば、この種物です。
数ある食材の中でも屈指の出会い物、若布と筍です。新若布と朝採り筍の温かい蕎麦です。
天の木の芽の香りだけで季節を感じられますよ。

蛸飯

湯掻いた蛸と春キャベツの混ぜご飯です。
二つの食感の違いが妙です。
天には新しらすがパラリです。

蕗の酢の物

蕗とアスパラを色良く茹でました。
そこに魚介をプラスして、土佐酢でまとめてあります。
こちらも蕗のシャキシャキと魚介の食感の違いが口楽しいと思います。

こんな感じで、今月は淡い色でまとめてみました。
「春と云えばどうせこの食材でしょ!」って云われそうな種ばかりの
毎年の献立ですが、そう言わずにお付き合い下さい。

冒頭で桜の話題を出しましたが、桜にはウグイスが付きものです。
当店北側の住宅の立派なお庭の桜の木にも数羽やって来て、美声を聴かせてくれていますが、中には私同様随分とどんくさい奴もおりまして皆さん承知のアクセントとは少しはずれた発声で、ちょっと間が抜けた感があります。そこが自分と重なりますが、段々と上達していくのだろうと思いますので長い目で、いや長い耳で聴いてやろうと思います。
序盤のうちは、寒の戻りがあるかもしれませんので気温差に留意されてご自愛下さい。
又ひと月どうぞお付き合いください。
沢山のご来店お待ちしております。

追記としまして、冬季メニューの” 鴨”は三月いっぱいとお知らせしておりましたが、最終にかなり仕込みましたのでもう暫くお出し出来そうです。
無くなり次第終了とさせて下さい。

「月替わりの献立-3月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Mar. 2025

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。

早くも暦は変わろうとしていますが、植物や旬の食材の移り変わりでは上手く春を感じる事が出来ていない今日この頃です。

昨今の物価の高騰で、財布の紐や懐具合も今の木々のそれの様に固く蕾んだままの様な気がします。なかなか生活面でも蕾綻ぶ春も遠そうです。

さて、そうは云いましても月替わりですので季節の献立だけでも暖かい春仕様に変えたいと思います。

「3月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 蛤蕎麦
  • えんどう豆ご飯
  • 風呂吹き新玉葱

です。蕎麦以外は多分初お目見えの献立だと思います。

蛤蕎麦

節句月ですので、お雛さんをイメージして蛤を使います。
貝、特に蛤は鰹出汁と非常に相性が良いので美味しい相乗効果が生まれます。
菜の花が色を、香りは焼き海苔が担当します。

えんどう豆ご飯

うすいえんどうを使いました。グリーンピースは熟す時期が浅い収穫、一方えんどう豆は完熟してからの収穫という違いがある様です。
デンプン質が多くホクホク食感が特徴で、混ぜ御飯にもってこいです。
春らしく鮭のピンクも入れてパステル色に仕上げました。 天は黒胡麻パラパラです。

風呂吹き新玉葱

この時期だけの水分の多い新玉葱を、昆布出汁で炊きました。
合わせ味噌を座布団にして田楽仕立てになっています。
半割にした断面に春の食材を乗せて、見た目も色よくまとめたつもりです。
今だけの甘くて柔らかい新玉を堪能して下さい。

まぁ、例年の献立に沿って少しアレンジした献立ですが、割に上手くまとまっていると思います。

冒頭は明るくない話題で入りましたが、気候も良くなってきます。

花粉症の方には脅威だと思いますが、外に出るのが億劫じゃなくなってくる季節です。当店近所の植物園からも春の花満載のポスターが届いています。
近頃では過ごし易い期間がどんどんと減ってきている春と秋です。
お召し物も軽くなって、かさばる物も減ってきますので沢山お出掛け下さい。
良い時候のひと月、どうぞ宜しくお付き合い下さい。

追記としまして、冬季メニューの”鴨”は多少ズレはあるかもしれませんが、3月いっぱいの提供を予定しています。上手な仕込みで臨みたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。

「月替わりの献立-2月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Feb. 2025

皆様こんにちは、毎度ありがとうございます。
私、1月の下旬から新型コロナウィルスに罹りまして5日間も休業余儀なくされました。
来店いただいたお客様、ご予定されていたお客様には大変迷惑お掛けしました事、お詫び申します。
そんな事がありまして、月替わりのメニューの仕込みが間に合わず
3日からの提供となりました事も併せてお詫び申します。

さて、2月の季節の献立です。

「2月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • きつねとじ蕎麦
  • 節分豆ご飯
  • 豚角煮

です。あまり変わり映えしませんが、節分メニューとしました。。

きつねとじ蕎麦

刻みきつねの卵とじ蕎麦です。
菜の花の緑を際立たせたくて一面黄色にしてみました。
味は間違いないと思います。

節分豆ご飯

結構リクエストいただく事多いです。
煎り大豆を出汁で炊いた混ぜご飯です。
この香ばしさがウケる理由でしょうか。今回は玉子狐が天を務めます。

豚角煮

先月は全てお魚メニューでしたので、ドンっとお肉のおかずです。
豚バラの角煮にしました。麺つゆで味付けしてあります。
みんな大好き、うずら卵も一緒に煮てあります。
緑は畑菜の出番です。

とまぁ、こんな感じでまとめてみました。割に飽きずに何度も食べられる定番メニューです。

いやぁ〜、冒頭にも記しましたが今回は参りました。
普段熱なんか出た事ないのに、人並みに高熱にうなされました。
それだけウィルスと闘ってくれていたんですね。
新年の挨拶文で身体大事!と書いた矢先の出来事でしたがお医者さんの仰る通り、何処から移るか解りませんからね。
栄養は十二分に行き届いたこの身体ですが、隙だらけなのでしょうね。
今回寝込んでみて酷い病になると寝込むのもしんどいと解りました。
あまり辛いと寝られませんね。
常の動きがどれ程有り難いか、再認識させられた5日間でした。
ほんと迷惑お掛けしました。
もう大丈夫ですので、又ひと月どうぞ宜しくお願い致します。

僕か云うのもなんですが、皆さまもお気をつけ下さい。

                              店主

「月替わりの献立-1月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Jan. 2025

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
年が明けまして初めての投稿です。旧年中は沢山の贔屓を賜りまして誠に有難うございました。
暮れの最終日、年越し蕎麦の来店のお客様には長時間お待たせしたにもかかわらず、クレームの一つも無くお召し上がりいただきまして本当にありがとうございました。お陰様で、ほぼ完売の仕込みで時間を迎える事が出来ました。例年に比べると割と暖かかった事もあって、冷たい蕎麦の注文も多ございました。

さて、成人の日の三連休も終わりまして平常の日程に落ち着きましたので長い事お待たせしておりました季節の献立、始めさせてもらいます。

「1月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 蕪餡掛け蕎麦
  • 蟹飯
  • てっぱい

少し大雑把に記しましたが、中身の変更があるかもしれませんので大まかにこんな感じです。

蕪餡掛け蕎麦

一番寒さが厳しい時季ですので、今月も餡仕立てでいこうと思います。
白身魚の葛叩きに摺り下ろし蕪の餡を掛けまして、蕪蒸しに見立ててあります。天は金時人参と芹、柚子でお雑煮気取りです。

蟹飯

提供日数も少ないので少し豪華な食材にしてみました。
本ずわい蟹のバラ身の混ぜご飯です。帆立貝柱と三つ葉が参加しての紅白御飯となりました。
天はちょびっとだけのカラスミが飾ります。

てっぱい

基本、中身は鮪でいこうと思っていますが、その日の仕込みで変更するかものおかずです。
玉味噌を練り上げてありますので、コクのある酢味噌になっている様に思います。食感も彩りも楽しいひと品に仕上げたつもりです。
天はピンクペッパー、パラパラです。

『なんやッ!全部、魚介かいな!』ってお肉好きのお客様には叱られそうですが季節の…って名がついていますと、野菜と魚の旬がわかりやすうございますのでどうしても頻度数が多くなります事と、作り手が魚好きなことが起因です。
またお肉メニューも考えますのでどうぞご辛抱下さい。
そして、偶然にも全て紅白の見映えになりましたがお正月の月ですので目出度いと云う事で、ご笑味下さい。
こんな感じで開始がイレギュラーで申し訳ありません。

こうして毎年、同じ挨拶が出来ますことが本当に大事だと思っています。
去年の元日は地震で、その少し前はコロナでと日常、平常が如何に大切か何か起きるとそこで初めて実感します。
この日常も平常も、自分の身体が健康でないと送れません。
書いております当の本人も去年は風邪やコロナで店休となりましたしお客様の方も元気でなければ外食なんか止めとこかってなりますもんね。
お互い身体が資本です。
初めての投稿ですので、そんな健康への警鐘を鳴らすのを年頭の挨拶とさせていただきます。

今年も一年、お客様の健康とご多幸を願って、良いお付き合いができます様に細く長い蕎麦を打っていきたいと思います。決して切れない様に飽きずにご贔屓下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。

                              店主

追記ですが、今月21、22、23日(火〜木)を三連休致します。
HPのカレンダーにも表記してありますのでご確認下さい。

「月替わりの献立-12月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Dec. 2024

皆様こんにちは、いつもありがとうございます。
さぁ、さぁ大詰めでございます。
祇園南座にも吉例顔見世興行のまねきが掲がりました。師走へと突入です。
一年、振り返りますと、初っ端から能登の震災、大雨災害、南海トラフ臨時地震情報、政治資金裏金問題、猛暑で夏の気温が過去最高と、まぁ悲しい方のニュースばかり挙げましたが勿論個人差はあるでしょうが、あまり良い一年だったとは言えない様な気がします。
年の最後に年越しそばを食べて、験を担いだくらいでは帳消しにならない様な気がしないでもないですけど…。

今年最後の季節の献立更新です。

「12月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 牡蠣のあんかけ蕎麦
  • 焼鯖飯
  • 蕪のマリネ

です。

牡蠣のあんかけ蕎麦

蕎麦は12月の定番の献立です。割に特異な食材ですのにお好きな方が多くて単品でもと所望があるくらいです。まぁ実際美味しくて温まりますもんね。
今回は玉子豆腐も一緒に浸かっています。緑は芹が努めます。

焼鯖飯

作り手が一番好きな魚を使いました。毎日近所の魚屋さんに香ばしく焼き上げてもらっています。ほぐし身と金胡麻を熱々飯に出汁で混ぜ合わせてあります。天は細葱パラパラです。
気をつけて骨を取り除いていますが、万一小骨が残っていたりしてもどうぞ大きな気持ちで許してくださいね。

蕪のマリネ

マリネなんて小洒落た名前つけましたが、蕪のあちゃら漬けです。
サーモンや生ハム、オリーブの実が入っていますのでちょっと気取った味付けになっています。さっぱりと召し上がっていただけますよ。

こんな調子の献立です。

今月は最終日に” 蕎麦屋の一番長い日” が控えておりますのでその仕込みや段取りの都合で「季節のおそばとご飯」は25日頃迄の提供とさせていただきます。


それともう一つ、今年も年越しそばのテイクアウト休止とさせて下さい。
どうにも”手”が揃わないのが主な理由です。
誠に心苦しいのですが、どうかご容赦下さい。

年末年始の営業予定は近々ホームページにあげますのでご確認下さい。
インフルエンザも流行期に入ったと云われています。
寒さも平年並みらしく12月の気温です。お身体に留意され、暖かくしてご来店下さい。

今年一年本当にありがとうございました。
来年も変わらぬご贔屓賜りたいと思います。
どうぞ宜しくお願い致します。