「月替わりの献立-7月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu July. 2025

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
爽やかな時候のご挨拶といきたいところですが、なんと早くも梅雨明けの発表があり、去年より22日も早いようです。大抵祇園祭の宵山辺りで蜘蛛の子を散らす様な夕立ちで、最終の感じですのに今年は最速です。ということは、これからずっと暑い日が続くということですね。
まったく、ウンザリする様なシーズン到来です。

さて、月替わりです。京都はお祭り月を迎えます。
季節の献立も少しだけそれに順じてみました。

「7月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 冷や汁そば
  • 枝豆ご飯
  • 賀茂茄子と鱧の冷し鉢

冷や汁そば

宮崎県の冷たい郷土料理を真似してみました。
練り胡麻と味噌を出汁で伸ばして付け汁としました。
具材にキュウリ、茗荷、大葉、白身焼き魚と身体を冷やす効果も期待してのつけ麺です。キンキンに冷やしておきますので汗も引くと思います。つけ麺と書きましたが蕎麦の方にぶっ掛けていただいても美味しいと思います。

枝豆ご飯

7月の定番です。湯がき枝豆の混ぜご飯です。
今年は天に柴漬けを置きました。

賀茂茄子と鱧の冷し鉢

おかずも冷製でいきます。ここでお祭りの魚、鱧の登場です。
賀茂茄子を揚げ浸しにして脇にトマトと焼き万願寺を配しました。焼き鱧はもう一度蒸しあげてありますので温かく食べていただけます。天には梅ジュレで涼を呼びました。

こんな仕様で涼しさ全開の献立です。
冷や汁なんて初めての挑戦でしたが、胡麻と味噌と出汁ですので蕎麦に合わない訳ありませんでした。
キュウリと茗荷のシャリシャリがなんとも!
大葉の香りもなんとも!
気に入っていただけると良いのですが。

暑いのも通り越して酷暑です。熱中症対策万全でお出掛け下さい。またひと月どうぞ宜しくお願い致します。

追記

ホームページにも記しましたが、こんな気候です。テイクアウトは暫く休止とさせて下さい。お渡ししてしまえば此方の手を離れますので、後は……。とも思いますが、火の入っていない物もありますので、腐敗や食中毒がやっぱり怖いです。手と目が行き届く店内だけとさせて下さい。 勝手申しますがどうぞご理解ください。

「月替わりの献立-6月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu June. 2025

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。

紫陽花の季節になってきました。昨今のニュースでは夏の気温は今年も平年並みの高温やそうでして、聞くだけで暑さが苦手なバカ店主は溶けてきそうです。

毎年この文面もこの時期一緒の内容ですが、梅雨時分は投稿までジメジメしてきそうで爽やかさはありません。調理場の温度も湿度も上がってきましたので、一番怖い食中毒や腐敗に細心の注意を払って臨みたいと思います。

そんな中で季節の献立も一新します。

「6月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 花巻蕎麦
  • 谷中飯
  • 天盛り

定番ばかり並べました。

花巻蕎麦

焼き海苔と山葵の温かい蕎麦です。大層良い香りの蕎麦です。
作っている本人が一番好きな種物です。焼き海苔は別添えでお出ししますので好きなタイミングで乗せて下さい。

谷中飯(ヤナカメシ)

新生姜を出汁で炊いた混ぜ御飯です。
今年は新生姜も随分早い時期から見掛けていました。少しずつ旬がズレてきているのを実感します。
天には何かしらの佃煮で味を締めようと思います。
因みに撮影時はきゃら蕗です。

天盛り

蕎麦も御飯もあっさりですので、おかずだけは油を使いました。その日の仕込みの食材、4~5品揚げたてでお出しします。苦手な食材があるかもしれませんので、内容はその都度お尋ね下さい。
ミネラルたっぷりの紅塩で召し上がって下さい。

去年との様変わりは、昨今の米の高騰のてんやわんや振りです。
政府も色々と知恵を絞って、生産者と消費者の両方の理解を得るべく動いています。

あのコロナも乗り切ってきたのですから、何年か後には、あの年は大変やったなぁ〜ってなると思います。暫くの辛抱期間中は、蕎麦とうどんで面倒見させて下さい。

えっ! 丼食べるってですか!

まぁ、お顔見られたらどっちでも宜しいわ。

今月もお身体ご自愛なさって、ひと月お付き合い下さい。
どうぞ宜しくお願い致します。

「月替わりの献立-5月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu May. 2025

皆様こんにちは、毎度ありがとうございます。
春の大型連休も通り過ぎまして、ちょっと落ち着いてきた感じです。
連休中は沢山のご来店、本当にありがとうございました。
今回は飛び石だったので前半後半で分かれた感じになりました。
後半の方が断然忙しくて、ピークタイムは随分とお待たせしたり、電話の対応もままなりませず、ご不便をお掛けした事も合わせてお詫び申します。
とはいえ、帰省中の来店で、懐かしいお顔も拝見出来たお客様もおられました。大変嬉しく思っています。
 
そして夏季メニューも登場しましたし、これからあの嫌な季節に向けて体調整えていきたいと思います。
さて、長らくお休みしていました季節の献立も始めさせていただきます。

「5月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 冷やし鶏蕎麦
  • オリーブしらす飯
  • にしん茄子

こちらも冷麺の献立にしました。

冷やし鶏蕎麦

鶏の笹身や胸、せせりといった部位を胡瓜と一緒に味噌和えにしました。
さらに、焼いたチキンロールも添えた冷たいぶっかけです。
今回、麦味噌を使いましたので少し甘めの味付けです。
冷出汁にも良く馴染むと思います。
色は茗荷の甘酢漬けに任せました。

オリーブしらす飯

去年、人気でしたので今年も再登場です。
今回はオリーブオイルと共にグリーンオリーブの実もちらしました。
しらすとカリカリ梅、大葉を醤油仕立てのオリーブ油御飯に混ぜました。
色も香りも食感も楽しく仕上がっています。

にしん茄子

おかずも冷やし鉢にしました。
所謂、茶色のにしん茄子ではなく5月の色が欲しくて茄子の緑を残しました。胡麻油仕様の茄子です。
甘辛のにしんは少し温めて横に添えました。
オクラとスナップエンドウの緑も借りてのおかずです。
アクセントの紅一点はピンクペッパーが努めます。

こんな感じです。
定番みたいですが、少しマイナーチェンジを加えて美味しくしました。
月の中盤からの開始ですがどうぞ宜しくお願い致します。

良い気候は短い様ですので、今の内にお出掛け下さい。
と書いてなんですが…
今月の20日(火)〜22日(木)迄、三連休させていただきます
予定いただいていたお客様には迷惑お掛けしますが
どうぞご了承下さいませ。

「月替わりの献立-4月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Apr. 2025

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。
月替わりとなりました。京都も桜の開花宣言がありまして、此処北山でもちらほらの咲き様です。これからわずかな期間だけですが、いつもの見慣れた風景に色合いが加わって春色の一大壮観となります。
昨今では出掛け易い気候もわずかですので大事にしたいものです。

「4月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 若筍蕎麦
  • 蛸飯
  • 蕗の酢の物

です。

若筍蕎麦

春と云えば、この種物です。
数ある食材の中でも屈指の出会い物、若布と筍です。新若布と朝採り筍の温かい蕎麦です。
天の木の芽の香りだけで季節を感じられますよ。

蛸飯

湯掻いた蛸と春キャベツの混ぜご飯です。
二つの食感の違いが妙です。
天には新しらすがパラリです。

蕗の酢の物

蕗とアスパラを色良く茹でました。
そこに魚介をプラスして、土佐酢でまとめてあります。
こちらも蕗のシャキシャキと魚介の食感の違いが口楽しいと思います。

こんな感じで、今月は淡い色でまとめてみました。
「春と云えばどうせこの食材でしょ!」って云われそうな種ばかりの
毎年の献立ですが、そう言わずにお付き合い下さい。

冒頭で桜の話題を出しましたが、桜にはウグイスが付きものです。
当店北側の住宅の立派なお庭の桜の木にも数羽やって来て、美声を聴かせてくれていますが、中には私同様随分とどんくさい奴もおりまして皆さん承知のアクセントとは少しはずれた発声で、ちょっと間が抜けた感があります。そこが自分と重なりますが、段々と上達していくのだろうと思いますので長い目で、いや長い耳で聴いてやろうと思います。
序盤のうちは、寒の戻りがあるかもしれませんので気温差に留意されてご自愛下さい。
又ひと月どうぞお付き合いください。
沢山のご来店お待ちしております。

追記としまして、冬季メニューの” 鴨”は三月いっぱいとお知らせしておりましたが、最終にかなり仕込みましたのでもう暫くお出し出来そうです。
無くなり次第終了とさせて下さい。

「月替わりの献立-3月の季節のおそばと御飯-」 Monthly menu Mar. 2025

皆様こんにちは、何時もありがとうございます。

早くも暦は変わろうとしていますが、植物や旬の食材の移り変わりでは上手く春を感じる事が出来ていない今日この頃です。

昨今の物価の高騰で、財布の紐や懐具合も今の木々のそれの様に固く蕾んだままの様な気がします。なかなか生活面でも蕾綻ぶ春も遠そうです。

さて、そうは云いましても月替わりですので季節の献立だけでも暖かい春仕様に変えたいと思います。

「3月の季節のおそばと御飯」1,500円

  • 蛤蕎麦
  • えんどう豆ご飯
  • 風呂吹き新玉葱

です。蕎麦以外は多分初お目見えの献立だと思います。

蛤蕎麦

節句月ですので、お雛さんをイメージして蛤を使います。
貝、特に蛤は鰹出汁と非常に相性が良いので美味しい相乗効果が生まれます。
菜の花が色を、香りは焼き海苔が担当します。

えんどう豆ご飯

うすいえんどうを使いました。グリーンピースは熟す時期が浅い収穫、一方えんどう豆は完熟してからの収穫という違いがある様です。
デンプン質が多くホクホク食感が特徴で、混ぜ御飯にもってこいです。
春らしく鮭のピンクも入れてパステル色に仕上げました。 天は黒胡麻パラパラです。

風呂吹き新玉葱

この時期だけの水分の多い新玉葱を、昆布出汁で炊きました。
合わせ味噌を座布団にして田楽仕立てになっています。
半割にした断面に春の食材を乗せて、見た目も色よくまとめたつもりです。
今だけの甘くて柔らかい新玉を堪能して下さい。

まぁ、例年の献立に沿って少しアレンジした献立ですが、割に上手くまとまっていると思います。

冒頭は明るくない話題で入りましたが、気候も良くなってきます。

花粉症の方には脅威だと思いますが、外に出るのが億劫じゃなくなってくる季節です。当店近所の植物園からも春の花満載のポスターが届いています。
近頃では過ごし易い期間がどんどんと減ってきている春と秋です。
お召し物も軽くなって、かさばる物も減ってきますので沢山お出掛け下さい。
良い時候のひと月、どうぞ宜しくお付き合い下さい。

追記としまして、冬季メニューの”鴨”は多少ズレはあるかもしれませんが、3月いっぱいの提供を予定しています。上手な仕込みで臨みたいと思います。

どうぞ宜しくお願い致します。