3月はいろんな事が終わったり、多くの事が新しく動き出したりと、入れ替わりの月です。当店に来店のお客様にもそれらしい学生さんをお見受けします。親御さんと一緒に下宿先を探されている様子で、この春からの新入生なのでしょう。少し浮かれる様な月に突入です。
さて、季節の献立も浮かれるメニューに一新です。
2023年「3月の季節のおそばとご飯」1,500円
- 蛤蕎麦
- 鯛飯
- てっぱい
です。
○蛤蕎麦
お雛さんの貝合わせに因んで蛤蕎麦です。
因んではいますが、蛤の出汁は鰹のそれと好相性ですので味も絶品です。貝の片方に菜花を配して薄焼き卵の蝶を飛ばしました。
○鯛飯
春メニューですので、ちょっと気取って”お鯛さん”(京都では鯛はさん付けで呼びます(笑))を使います。
焼き浸しにした身を混ぜた味付け御飯の上に昆布締めした切身を、薄く削ぎ切りにして並べました。割にほっこりする味に仕上がっていると思います。天には、もみ焼き海苔です。
おかずも雛メニューで合わせました。
九条ネギと油揚げの辛子酢味噌和えです。
“てっぱい”って名前が不思議ですか?“鉄砲和え”が訛った言葉らしいです。分葱を湯がく時に出るポンポンって音を鉄砲に見立ててついたみたいです。なかなかオツなネーミングですね。お味もオツに仕上げたつもりです。ビシッと辛子も効かせました。旬の魚介も少しだけ参加しています。
こんな感じの春の献立です。うきうきしていただけたら嬉しいです。
桜満開の陽気本番まであと少し、ひと月どうぞ宜しくお願い致します。