祇園祭 | Gion Matsuri, Kyoto

スタッフの京都レポートです。

京都の七月といえば「祇園祭」ですね。7月の10日。鉾を立てる作業が始まりました。少しの時間ですが鉾町(ほこまち=鉾が立つ町内のこと)を歩いてみました。

四条烏丸の「函谷鉾(かんこぼこ)」です。有名な鉾です。


阪急電車の「河原町」⇔「烏丸」間の地下連絡路にも鉾のミニチュアが展示されています。


祇園神社の近くに、権兵衛の祇園店があります。


ココです。
祇園祭シーズン。祇園店は席数が限られており、お待ちいただく時間が長く大変申し訳ない状態です(毎年嬉しい悲鳴をあげております)。ありがとうございます。

祇園祭を楽しみに京都においでいただくお客様方には、早めに入洛していただき、祇園(四条)を通過していったん北山まで上がり、北山権兵衛でくつろいでいただければと思います。街中の喧騒が嘘のようですよ。ゆっくりとまったりと京都を満喫してください。これも同じ京都です。その後で街中に出て頂き、お祭りを楽しんでいただきたいですね。

■宵山:7月14〜16日の夕方〜
■山鉾巡行:7月17日の9時〜

です。


また、レポートしますね。
※黒主山の写真は昨年のモノです。

なんば?・なんばん?

みなさまこんにちは。何時もありがとうございます。

さて今日は蕎麦屋の品書きについて書いてみたいと思います。


結構知られていると思っていますが、お客様から訊かれる中でも頻度数が高い一つに”なんば?・なんばん?” 「どっちが正しいのん?」っていうのがございます。

“鴨なんば”  “鳥なんば”  “親子なんば”

“カレーなんばん”て言う種物がメニューに載っていますが”なんば・なんばん”とは一体何なのでしょう?

実はこれが正解です!っていうのは無くて割に曖昧なものです。平たく言って”葱(ネギ)”のことなのです。

僕が教わったところでは”なんば”とは大阪の”難波”と言う地名から由来していて、その昔はその辺り一帯が”難波葱”の一大生産地だったらしく、その”葱”だけを省略した呼び名らしいです。つまり地名ですね。

だから”鴨なんば”とは鴨とネギが入った蕎麦、うどんの事なのです。

今一つに”なんばん””南蛮”と書きますが、いわゆる”南蛮漬け”の南蛮です。

「南蛮貿易」でポルトガルやスペインから新しい料理や調理法が入って来ました。その一つが先述した”南蛮漬け”でしょう。揚げた食材を甘酢に漬ける調理法です。


では何故”ネギのことを”南蛮”と呼ぶのでしょう?

そういった新しい料理をひろめた彼らつまり、ポルトガル人やスペイン人が当時、好んで”ネギ”を食したといわれています。そんな彼らが大好きな食材だから、直接”ネギ”を”南蛮”と呼ぶことにしたといわれています。

ね、あまりはっきりしませんでしょう(笑)食べ物の名前なんて往々にしてこういうものです。独り歩きしやすいものですもんね。

“スパゲティナポリタン”はナポリじゃ食べませんし”アンデスメロン”は「安心です」の略だし”天津飯”は中国には存在しません…(笑)

現に京都には立派なブランドの”九条ネギ”が有るのに”鴨九条”とは言いませんもんね。

当店だけでも”ネギ蕎麦”を”九条蕎麦”って名付けてみようかな(^^;

今月も宜しくお願い致しますm(__)m

京都国際会館から宝ヶ池公園、北山通へ | from Kyoto International Conference Center to Kitayama Street

みなさま、いつもありがとうございます。スタッフのご近所案内2回目です。

お店の北側(山の裏側)に「宝ヶ池」があります。ここは、人工のため池です(ウィキペディア)。周りはきちんと整備されていてマラソンや散歩している人が多いです。

北山権兵衛最寄りの駅「北山」を通り越して終点の「国際会館」駅から、宝が池を散策しながらお店まで歩いてみました。1時間ほどのウオーキングです。気持ちいいですよ。

京都市営地下鉄烏丸線の終点「国際会館」下車。改札を出て”5番出口”に向かいます。

地上に向かって階段を上ります。

出口を出てすぐ右折、さらに階段を降りて左折します。そのまま道なりに進み、右側に橋が見えてくるので登ります。

橋の途中を右にまがり川を渡ります。

キレイな歩道に出ます。

国際会館が見えます。かのウルトラセブンがキングジョーとたたかった場所ですw(店主が円谷プロマニアです)

後は道なりに散歩を楽しんでください。

しばらく歩くと左側に馬の銅像が見えてきます。これで池を半周したことになります。銅像を右手に直進します。写真の赤矢印の方向へ進んで”狐坂(きつねざか)”を越えます。歩道(歩行者・自転車専用道路)があるので安全です。

京都の街が見渡せます。

そのまま歩道を道なりに下っていきます。

坂を下ると右側に”球技場”が見えてきます。

道なりに真っすぐです。正面に十字架(京都ノートルダム女子大学 ・ノートルダム学院小学校)が見えます。突き当たりが北山通りです。

北山通りを右折。そのまま直進します。

右前方に”蕎麦 権兵衛”の看板が見えます。ゴールです!梅雨の合間の曇り空の日に歩きました。汗だらだらです。暑いです(反省)。


生ビールと冷たい手打ちそばでぐっと。。w

ウオーキングのおすすめ季節は秋とか早春がいいと思います。

お蕎麦と一緒にどうぞ京都もお楽しみください。

 

 

出汁(だし)を引く_Making “Dashi” | Soba Kitayama Gonbe_

皆様こんにちは。毎度ありがとうございます。
入梅しているとはいえ、なかなか雨の少ない京都です。
又、今年も来月のお祭り時分に沢山降るような気がします(>_<)


さて今日は、調理用語について少しお話ししようかなと思います。

我々、和食の調理人は「出汁をとる」ことを「出汁を引く」と言います。何故”とる”と言わずに”引く”と表現するのでしょうか?


「灰汁(アク) を引く」とも言いますが、これは雑味を引き出して、取り除いてしまうことを意味します。
このことから鰹節や椎茸といった、出汁の出る食材から旨味だけを引き出して濾す作業のことを簡単に”引く”とだけ表現したのでしょう。

あともう一つは江戸文化に由来しています。”出汁”を”山車(ダシ)”と同じ呼び名にかけて、お祭りの時に山車を引いたことから謂わばダジャレにした言葉合わせと言う説もあります。


何にしましても、美味しい出汁を引いてお客様を”引き寄せ”たいものです。